ここじゃないどこかの風を感じて。

世界遺産を見よう

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The Wonder of the Western World(西洋の驚異)。そんな名前で呼ばれている世界遺産があります。世界遺産とは、この地球上に残すべき美しい人類の、そして自然の足あと。
その名で呼ばれている遺産は、フランスの西海岸に存在している島です。正確には、島全体を修道院にしたところ。土地の名前はモン・サン・ミッシェル。

ヨーロッパ旅行の真の醍醐味は、何と言っても、かつて一時代を築いた文化の遺産を数多く残していること。それらを見に行くことにこそ、ヨーロッパ旅行の意味があるとさえ言えるでしょう。
モン・サン・ミッシェルは、ヨーロッパの世界遺産をめぐる旅行の中でも、特に人気が高く、またオススメしたいスポットでもあります。
この島を本土と隔てている海は潮の満ち引きが極端で、干潮になるとほとんど海は消え、時が立つにつれてジワジワと水が増していく自然の仕掛けになっています。
修道院建築自体も素晴らしいのですが、時々刻々と水のきらめきを足し、最終的には海に浮かんだ修道院という神秘的な趣きをたたえるその姿が、何よりも私たちを魅了するのです。

ヨーロッパの多くの国は、中世以前からキリスト教国であった国が多いわけで、もちろん情熱の国スペインにも昔ながらの教会がいくつか見られます。
ただ、ここで見る教会建築は、他を圧倒する魅力を備えています。何と言っても、この教会、サグラダ・ファミリア聖家族教会は、まだ建築途上のものなのです。

ヨーロッパへの旅行がしばしば人の人生観を変えてしまうのは、まさに、1890年代に建築が始まった、アントニ・ガウディという建築家の設計によるサグラダ・ファミリア教会などを見る機会があるからでしょう。
その旅行は、単に古い建物を見るというだけの旅行ではないのです。
今なお、歴史が確かに続いているということを確認することでもあり、ガウディや、当時建築を始めた人たちが希望を託した「未来」に生きる私たち自身の姿を、ヨーロッパの地で見直すことでもあるのです。